FPCとFFCの違いとは?フレキシブルケーブルの種類と選び方を解説
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- FPCとFFCはどちらも「曲がる配線」混同されやすい理由
- FPC(フレキシブルプリント基板)とは?
- 部品実装ができる点がFFCとの最大の差
- FFC(フレキシブルフラットケーブル)とは?
- ピッチと規格の読み方
- FPCとFFCの違いを比較表で整理
- 用途別の選び方:どちらを使うべきか
- FAQ

基板の設計や電子機器の修理をしていると、「FPC」と「FFC」という2つの言葉に出会うことがあります。どちらも薄くて曲がる配線部品ですが、構造も用途も異なります。混同したまま選定すると、設計段階で手戻りが発生することも。この記事では、FPCとFFCの違いを構造・用途・選び方の観点から実用的に解説します。
FPCとFFCはどちらも「曲がる配線」混同されやすい理由
FPCもFFCも、薄くて柔軟性があり、狭いスペースへの配線に使われる点が共通しています。
スマートフォンやノートPCを分解すると、どちらも似たような薄いフィルム状の部品として見えるため、同じものと思われがちです。
ただし、大まかに言えば、FPCは「回路基板」、FFCは「ケーブル」です。
FPC(フレキシブルプリント基板)とは?

FPC(Flexible Printed Circuit)は、ポリイミドフィルムを基材として、その上に銅箔で配線パターンを形成したプリント基板です。表面をカバーレイ(保護フィルム)で覆った構造で、厚さは0.1mm前後と非常に薄く軽量です。配線パターンは設計データをもとにエッチングで形成されるため、複雑な回路も一枚のフィルムに収めることができます。
部品実装ができる点がFFCとの最大の差
FPCの最大の特徴は、抵抗・コンデンサ・ICなどの電子部品を直接実装できることです。つまり、FPCは「曲がる基板」として単体で回路を構成できます。カメラモジュールやタッチパネルの内部配線など、部品と配線を一体化させたい場面で広く使われています。
FFC(フレキシブルフラットケーブル)とは?
構造と用途
FFC(Flexible Flat Cable)は、複数の平行な導線をフィルムで挟んだシンプルな構造のケーブルです。
部品を実装する機能はなく、あくまで2点間の信号伝送を目的としています。
プリンターのヘッド部分やノートPCのキーボード接続など、繰り返し動く部分の配線として広く使われています。コネクタに差し込むだけで接続できるため、交換や取り回しが容易です。
ピッチと規格の読み方
FFCを選ぶ際に重要なのが「ピッチ」です。
ピッチとは導線の間隔のことで、0.5mm・1.0mm・1.25mmなどの規格があります。接続先のコネクタとピッチが一致していないと物理的に接続できないため、交換時は必ず確認が必要です。
また、ケーブルの端子が同じ面にある「同面型」と反対面にある「逆面型」があり、コネクタの向きに合わせて選びます。
FPCとFFCの違いを比較表で整理
| 項目 | FPC | FFC |
| 分類 | フレキシブル基板 | フラットケーブル |
| 部品実装 | 可能 | 不可 |
| 配線の複雑さ | 複雑な回路に対応 | 単純な信号伝送のみ |
| コスト | 比較的高い | 低コスト |
| 主な用途 | カメラ・センサーモジュール | キーボード・プリンターヘッド |
| 屈曲耐性 | 設計次第で高耐久 | 繰り返し屈曲に強い |
用途別の選び方:どちらを使うべきか

選び方のポイントは「部品を載せる必要があるかどうか」の一点に集約されます。
FPCを選ぶべき場合
電子部品も含めて薄型・軽量に一体化したい場合。カメラモジュールや表示パネルの内部配線など、回路としての機能が必要な用途に適しています。JLCPCBではFPCの製造・実装をワンストップで依頼できます。
FFCを選ぶべき場合
2つの基板間やコネクタ間を単純につなぐだけでよい場合。コストを抑えたい場合や、現場での交換が想定される場合に向いています。
FAQ
Q:FPCとFFCは同じコネクタに接続できますか?
A:基本的にはできません。FPC用コネクタとFFC用コネクタは形状・ピッチ・ロック機構が異なります。接続先のコネクタ仕様を必ず確認してください。
Q:FPCは自分で設計・発注できますか?
A:はい、可能です。EasyEDAなどの設計ツールでFPCのレイアウトを作成し、JLCPCBに発注することができます。少量試作から対応しているため、初めての方でも取り組みやすいです。
Q:FFCが断線した場合、FPCで代替できますか?
A:構造が異なるため単純な代替はできません。ただし、同等の信号伝送をFPCで設計し直すことは技術的に可能です。コスト・納期・コネクタ互換性を考慮した上で判断してください。
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