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ブログ - JLCPCB

PCBにおける高密度配線(HDI)技術の応用と発展

PCBにおける高密度配線(HDI)技術の応用と発展 電子製品が小型化、高性能、多機能化の方向へ発展し続ける中、高密度配線(HDI)技術はプリント基板(PCB)にますます広く応用されています。HDI技術は、PCBの配線密度を効果的に向上させ、電気的性能を強化し、現代の電子製品設計における重要な技術手段となっています。この記事では、HDI技術の基本原理、応用分野、および将来の発展動向を探り、HDI PCB製造におけるJLCPCBの利点を紹介します。 HDI技術の基本原理 高密度配線(HDI)技術は、マイクロビア(Microvia)、精細なライン、埋め込みビア/ブラインドビアなどの技術手段を使用して、PCB設計と製造においてより高い回路密度と優れた電気的性能を実現することを指します。HDI PCBは通常、以下の特徴を持ちます: 1. マイクロビア技術:レーザー掘削技術を使用してPCB上にマイクロビアを形成し、これらのマイクロビアの直径は通常150ミクロン未満です。 2. ブラインドビアと埋め込みビア:ブラインドビアはPCBの特定の層のみを接続し、埋め込みビアはPCB内部に完全に埋め込まれ、層間の接続密度......

June 28, 2024

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PCBにおける高密度配線(HDI)技術の応用と発展
PCBにおける高密度配線(HDI)技術の応用と発展 電子製品が小型化、高性能、多機能化の方向へ発展し続ける中、高密度配線(HDI)技術はプリント基板(PCB)にますます広く応用されています。HDI技術は、PCBの配線密度を効果的に向上させ、電気的性能を強化し、現代の電子製品設計における重要な技術手段となっています。この記事では、HDI技術の基本原理、応用分野、および将来の発展動向を探り、HDI PCB製造におけるJLCPCBの利点を紹介します。 HDI技術の基本原理 高密度配線(HDI)技術は、マイクロビア(Microvia)、精細なライン、埋め込みビア/ブラインドビアなどの技術手段を使用して、PCB設計と製造においてより高い回路密度と優れた電気的性能を実現することを指します。HDI PCBは通常、以下の特徴を持ちます: 1. マイクロビア技術:レーザー掘削技術を使用してPCB上にマイクロビアを形成し、これらのマイクロビアの直径は通常150ミクロン未満です。 2. ブラインドビアと埋め込みビア:ブラインドビアはPCBの特定の層のみを接続し、埋め込みビアはPCB内部に完全に埋め込まれ、層間の接続密度......
June 28, 2024
JLCPCBのPCBAサービスを使ってオープンソースのキーボード『Bully2040』の部品実装基板を作りました。
はじめに Bullyは、phoenix さんとzholさん設計の40%キーボードです。 coffee break keyboardで販売されていましが、現在は販売終了しています。 (プリント基板がエクストラ販売されています。) https://www.cbkbd.com/product/bully https://github.com/zhol0777/bully-files https://mkh.works/#bully 私がBullyの存在を知った時にはすでに販売終了していて、普通であれば入手をあきらめるしかありません。 しかし、ありがたいことに設計データ、製造データなどがオープンソースで公開されています。 JLCPCB のPCBAサービスを使って『Bully2040』プリント基板に電子部品をハンダ付けしてもらいました。 bully2040データの入手先 オリジナルbullyは、STM32(マイクロコントローラ)を使っています。 私は、Raspberry Pi 財団のマイクロコントローラRP2040を使っている『bully2040』を選びました。 『bully2040』は、sporkusさん......
June 24, 2024
プリント基板組立てコスト
図1 PCB組立 プリント基板(PCB)の組み立てコストは、多くの要素により構成されています。これらのコスト要素は、技術的な面とプロセス上の面の両方に関わります。 1. 技術コスト要素 PCBの組み立てにおける技術的なコスト構成要素について説明します。主な要素には、材料費、機械・設備の使用料、人件費、テスト及び検査費用、そしてプロトタイプの製作費用があります。材料費には、基板自体の価格に加え、使用される電子部品の価格が含まれます。機械・設備の使用料は、SMT(表面実装技術)やDIP(挿入実装技術)に使用される機器の運用コストを指します。人件費は、設計から組み立てまでの各工程における労働力のコストです。テスト及び検査費用は、完成品の品質を保証するためのコストであり、プロトタイプの製作費用は、設計の初期段階での試作に関連するコストです。 2. 組立に関して 次に、PCB組み立てコストに寄与する要因を挙げます。これには、基板のサイズや層数、部品点数、部品の種類や複雑さ、製造ロットサイズ、組み立て技術の選択などが含まれます。基板が大きくなると材料費が増加し、層数が多いと製造プロセスが複雑化します。また、部......
June 21, 2024
乾電池一本で動く画面付き電流計を自作した
この記事ははJLCPCBの提供でお送りします。 JLCPCBとは https://jlcpcb.jp/ (↑こちらは日本語版のログインページで、お得なクーポンも配布されています。) JLCPCBとは、プリント基板製造などで有名な香港の企業です。 日本からでもWebページでポチポチするだけでKiCADなどで作成した基板データの製造を依頼できます。 値段もかなりお手頃で、ホビー電子工作ユーザーの間では広く利用されています。 この記事の作例もJLCPCBに基板を発注して実現しました。 どういうもの? 以前JLCPCBに発注して作った「Arduino Nanoを単4電池で動かすボード」を活用して、便利な電流計を作ってみました。 https://inajob.hatenablog.jp/entry/battery-arduino-nano 今回作成したのは、グラフィカルな画面を持つ電流計で、ここしばらくの電流の変動を時系列のグラフで表示するというものです。 「Arduino Nanoを単4電池で動かすボード」は名前の通り乾電池1本で動かすことが出来るので、USBケーブルの接続などなしで、普通のテスターと同じ......
May 28, 2024