JLCPCB ブログ
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製造設計
デジタル回路とアナログ回路の違い:電子工作で見る0と1の考え方
電子工作を始めると、「デジタル回路」と「アナログ回路」という言葉をよく見かけます。どちらも電気を使って動く電子回路ですが、信号の扱い方が大きく異なります。技術書などでは、デジタル電子回路を「ディジタル電子回路」と表記することもあります。 Arduinoなどのマイコンを使うときは、LEDをON/OFFしたり、スイッチの状態を読んだりする場面でデジタル回路の考え方が出てきます。一方、明るさ、温度、音、電圧の変化などを扱うときは、アナログ回路の考え方が関係します。 デジタル回路とは0と1で考える回路 デジタル回路は、信号を0と1のようなはっきりした状態で扱います。たとえば、LEDが消灯している状態を0、点灯している状態を1と考えると分かりやすいです。回路やプログラムの決め方によって逆になることもありますが、大切なのは、状態を2種類に分けて扱うことです。 スイッチも同じです。押されていない状態を0、押されている状態を1としてマイコンに読み取らせます。このように、デジタル回路では「ONかOFFか」「HighかLowか」のように、状態を区切って判断します。 アナログ回路は連続した変化を扱う アナログ回路は、電......
Sep 11, 2026
製造設計
トランジスタでLEDやリレーを動かす:スイッチング回路の基本
マイコンやスイッチでLEDを光らせるだけなら、比較的簡単に回路を作れます。しかし、明るいLED、リレー、モーターなど、少し大きな電流が必要な部品を動かす場合は、マイコンの出力端子だけでは対応できないことがあります。 そこで使われるのが、トランジスタのスイッチング回路です。トランジスタを使うと、マイコンからの小さな信号で、別の電源から流れる電流をON/OFFできます。この記事では、電子工作でよく使うLED点灯回路やリレー駆動回路を例に、トランジスタをスイッチとして使う基本を整理します。 トランジスタは電気で動くスイッチとして使える トランジスタには、ベース、コレクタ、エミッタという3本の端子があります。NPNトランジスタを使った基本的なスイッチング回路では、ベースに小さな電流を流すことで、コレクタからエミッタへ電流が流れるようになります。 イメージとしては、ベースがスイッチを操作する部分、コレクタとエミッタが実際に電流を流す通り道です。マイコンの出力はトランジスタをON/OFFするために使い、LEDやリレーを動かす電流は、別に用意した電源から流すと考えると分かりやすいです。 LEDを負荷として使う場......
Sep 11, 2026
基礎・ヒント
はんだ付け用フラックスとは?種類・用途・使い方を徹底解説
はんだ付け用フラックスは、金属表面の酸化物を除去し、はんだの流動性(ぬれ性)を向上させ、加熱中の再酸化を防止する化学洗浄剤です。電子機器やPCB実装において、強固で信頼性の高い電気的接続を形成するために使用されます。 断線した配線の修理でも、プリント基板(PCB)の組み立てでも、良好なはんだ接合を形成することが重要です。はんだ付け用フラックスは、金属表面を洗浄し、はんだの流動性を高め、加熱中の酸化を防ぐという重要な役割を果たします。 本記事では、はんだ付け用フラックスとは何か、なぜ必要なのか、どのような化学的作用を持つのか、どのような種類があるのか、さらに電子機器の修理やPCB実装で正しく使用する方法について解説します。 はんだ付け用フラックスとは はんだ付けに使用するフラックスとは、松脂由来のロジンや合成材料などから作られ、はんだ付けの前および作業中に使用される化合物です。部品の端子やPCBパッドの金属表面を清浄化し、溶融はんだと良好に接合できる状態に整えます。 電子機器のはんだ付けにフラックスが不可欠な理由 金属を空気にさらすと、表面には目に見えない酸化皮膜が自然に形成されます。はんだは酸化し......
Sep 09, 2026
製造設計
フットプリントとは?部品を基板に正しく載せるための目印
プリント基板を設計するとき、回路図だけでは部品を実際の基板に載せることはできません。抵抗、コンデンサ、IC、コネクタなどには、それぞれ足の形や間隔、外形サイズがあります。その部品を基板上に正しく配置するために必要になるのが、フットプリントです。 フットプリントは、部品を基板に実装するための「足場」のようなものです。この記事では、フットプリントとは何か、ランドやパッド、シルク、テストパッドとどう関係するのかを、電子工作の初心者にも分かりやすく整理します。 フットプリントは部品1個分の配置情報 フットプリントとは、プリント基板上に部品を取り付けるためのパターン一式です。部品の足が載るパッドやランド、部品の外形を示す線、部品番号を表示するシルクなどが含まれます。 たとえば、同じ抵抗でも、リード線を穴に通すタイプと、基板表面にはんだ付けするチップ抵抗では、基板上に必要な形が違います。DIPのIC、SOPのIC、QFNのICなども、それぞれ端子の数や間隔が異なるため、別のフットプリントが必要になります。 ランドやパッドは部品の足が接続される場所 フットプリントの中で特に重要なのが、ランドやパッドです。ランド......
Sep 05, 2026
製造設計
プリプレグとは?多層基板の中で絶縁層が果たす役割
多層基板について調べていると、プリプレグという言葉を見かけることがあります。コア材、銅箔、プリプレグといった材料名が出てきますが、初めて見ると何のために入っているのか分かりにくいかもしれません。 プリプレグは、簡単に言えば、多層プリント基板の層と層を貼り合わせながら、電気的には絶縁するための材料です。この記事では、プリプレグの役割を、多層基板の作り方や、コア材・ABFとの違いも含めて整理します。 プリプレグは半硬化状態の絶縁シート プリプレグは、ガラス繊維の布にエポキシ樹脂などを含ませ、完全には硬化していない状態にしたシート材料です。常温ではシート状ですが、基板を作る工程で熱と圧力をかけると、樹脂が流れて層のすき間を埋め、その後に硬化します。 この性質によって、プリプレグは基板の層同士を接着する役割を果たします。同時に、銅配線の層同士が勝手につながらないようにする絶縁層としても働きます。つまり、プリプレグは「接着材料」と「絶縁材料」の両方の役割を持っています。 多層基板では層と層の間に使われる 1層や2層の基板では、表面や裏面に銅配線を作ります。一方、4層基板や6層基板のような多層基板では、基板の......
Sep 05, 2026
製造設計
放熱基板とは?LEDや電源回路で熱を逃がすための基本
電子工作や基板設計では、電気の流れだけでなく「熱」も考える必要があります。特にLEDや電源回路では、部品が発熱しやすく、熱をうまく逃がせないと故障や寿命低下の原因になります。 そこで重要になるのが、放熱を意識した基板設計です。放熱基板とは、部品から出た熱を基板全体や外部へ逃がしやすくした基板のことです。高輝度LED、パワーLED、電源回路、モーター駆動回路など、発熱しやすい回路で重要になります。 なぜ基板で放熱を考えるのか 電子部品は動作するとき、少なからず熱を出します。小さなLEDを1個光らせる程度なら大きな問題にならないこともありますが、LEDをたくさん並べたり、電源ICやパワートランジスタを使ったりすると、発熱は無視できない設計要素になります。 LEDの場合、熱がこもると明るさが不安定になったり、発光効率が落ちたり、寿命が短くなったりすることがあります。電源回路では、電源ICやトランジスタが高温になり、保護機能が働いて出力が止まったり、電圧が不安定になったりすることがあります。 このような問題は、完成後に部品を交換するだけでは解決しにくいことがあります。熱の逃げ道が基板上に用意されていなけれ......
Aug 28, 2026