This website requires JavaScript.
クーポン アプリのダウンロード
発送先
ブログ

4層基板と2層基板の違いとは?|用途別の選び方を初心者向けに解説

初出公開日 Mar 31, 2026, 更新日 Mar 31, 2026

1 min

目次
  • 2層基板と4層基板の基本的な違い
  • 2層基板が向いているケース
  • シンプルな回路・低速信号
  • コスト優先の試作・小ロット
  • 4層基板が必要になるケース
  • FAQ

seo 2 1 03_11zon

基板設計を始めると「2層基板で足りるのか、4層基板が必要なのか」という判断に迷うことがあるでしょう。

4層基板はコストが上がる一方、信号品質やEMI対策に大きなメリットがあるのです。

今回は、2層基板と4層基板の構造の違いから、用途別の選び方まで具体的な判断基準を解説します。

2層基板と4層基板の基本的な違い

2層基板は表面と裏面の2つの銅層で構成されており、すべての配線をこの2層に収める必要があります。構造がシンプルなため製造コストが低く、幅広い用途で使われる標準的な選択肢です。

4層基板は表裏2層に加え、内層に2層を持つ構成です。一般的なスタックアップは「信号層/グランドプレーン/電源プレーン/信号層」の4層構造で、内層の電源・グランドプレーンが信号品質の安定に大きく貢献します。コストは2層基板と比較して1.5〜2倍程度になりますが、得られる性能向上は設計の自由度を大きく広げます。

2層基板が向いているケース

seo 7 3 03_11zon

シンプルな回路・低速信号

LEDドライバ・温度センサー・単純なマイコン回路など、動作周波数が低くノイズの影響を受けにくい回路は2層基板で十分です。部品点数が少なく配線がシンプルであれば、2層でも問題なく動作します。

コスト優先の試作・小ロット

動作確認が目的の試作や、コスト重視のプロジェクトでは2層基板が現実的な選択です。JLCPCBでは両面基板を数百円から製造でき、初回の試作コストを抑えられます。

2層基板の限界

部品密度が高くなると配線が交差できず、ジャンパー線や基板サイズの拡大が必要になります。また、グランドプレーンを確保しにくいためEMIが発生しやすく、高速信号では信号波形が乱れるリスクがあります。

4層基板が必要になるケース

高速信号を扱う回路

USB 3.0・HDMI・DDRメモリ・高速SPI・Ethernetなど、数百MHz以上の高速信号を扱う場合は4層基板が必要です。内層のグランドプレーンが信号層の直下に配置されることで、インピーダンスが安定し信号の反射やノイズを抑えられます。

EMI対策・インピーダンス制御が必要な場合

無線通信モジュール(Wi-Fi・Bluetooth)を搭載する基板や、FCC・CEなどの電磁環境規格への適合が必要な製品では、グランドプレーンによるEMIシールド効果が不可欠です。4層基板では専用のグランドプレーン層を確保できるため、EMI対策が格段に容易になります。

部品密度が高く2層では配線が収まらない場合

マイコン・メモリ・電源ICなど多数の部品が密集する設計では、2層基板では配線を収めることが困難になります。4層基板では内層も配線に使えるため、同じ基板サイズでより多くの配線を実現できます。

判断基準まとめ:どちらを選ぶべきか

以下のチェックリストで判断できます。1つでも当てはまれば4層基板の検討をおすすめします。

  • 動作周波数が100MHz以上の信号がある
  • USB 3.0・HDMI・DDRメモリなどの高速インターフェースを使用する
  • 無線通信モジュールを搭載する
  • 部品点数が多く、2層では配線が収まらない
  • EMC試験への対応が必要

逆に上記が一切当てはまらない場合は、2層基板で十分です。コストを抑えた設計を優先しましょう。

JLCPCBで4層基板を発注する際のポイント

JLCPCBでは4層基板を2層基板と同様の手順で発注できます。発注時に層数を「4」に設定すると、標準スタックアップ(JLC04161H-7628)が自動的に推奨されます。

このスタックアップはコストが最も低く納期も短いため、特別な要件がなければそのまま使用することも可能です。

seo 6 2 03

インピーダンス制御が必要な場合はインピーダンス計算機で事前にトレース幅を確認してから発注しましょう。

引用:制御インピーダンス計算機 - JLCPCB

FAQ

Q:4層基板は2層基板より必ず高いですか?

A:はい、製造工程が増えるため一般的に割高になります。ただしJLCPCBでは4層基板も小ロットから低コストで製造でき、100mm×100mm・5枚程度であれば数千円程度から対応しています。

Q:2層基板でEMI対策はできませんか?

A:可能ですが制約が多くなります。グランドパターンをできるだけ広く取る、部品配置を工夫するなどの対策は有効ですが、4層基板のように専用グランドプレーン層を確保する構成には及びません。

Q:6層・8層基板はどんな場合に必要ですか?

A:複数の高速インターフェースが混在する場合や、信号層とグランド・電源層をさらに細かく分離する必要がある高性能な製品向けです。一般的な電子工作や試作では4層で十分なケースがほとんどです。

学び続ける