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PCB ビアとは何か、そしてどのタイプを選ぶべきか?

初出公開日 Apr 01, 2026, 更新日 Apr 01, 2026

1 min

目次
  • ビアとは?
  • PCBにおけるビアの種類
  • PCBビアの設計上の考慮事項
  • ビアインパッド設計とは?
  • まとめ

プリント回路基板(PCB)の設計は、電子製品開発において極めて重要な要素です。PCBは電子部品を秩序正しくコンパクトに配置し、効率的な信号伝達を可能にするとともに、電気的な干渉のリスクを最小限に抑えます。PCB設計において欠かせない要素の1つがビア(via)です。ビアは基板に小さく開けられた穴で、基板の異なる層間を電気的に接続する役割を果たします。

本記事では、PCBビアの概要を包括的に解説し、種類、設計上の考慮事項、アプリケーションについて説明します。また、適切なビアを選択することが製品の性能と信頼性に与える影響についても議論します。

ビアとは?

ビアは、PCBに開けられた小さな穴で、基板の異なる層間を接続します。ビアの内壁は銅などの導電性材料でコーティングされており、穴を通じて電流が流れ、層間の接続を確立します。ビアは多層PCB設計において不可欠であり、異なる層間の電気的・熱的な接続を提供します。

a via

ビアは基板の全面を貫通してすべての層を接続する場合もあれば、基板の一部のみを貫通して数層のみを接続する場合もあります。ビアのサイズや形状は用途や設計要件によって異なり、円形以外の形状もあり、直径は数ミルから数百ミルまでさまざまです。

ビアの配置も重要です。ビアは通常、重要な部品やトレースがない領域に配置され、信号の干渉や電気的ノイズの原因となることを防ぎます。また、ビアの位置は基板の熱性能にも影響するため、熱要件を考慮した配置が求められます。

PCBにおけるビアの種類

PCB設計には複数のビア種類があり、それぞれ独自の特性と用途を持ちます。以下に代表的なビアを示します。

1. スルーホールビア:

スルーホールビアは最も一般的なビアで、基板の全面を貫通しすべての層を接続します。大電流の接続や機械的な支持に用いられ、層間の確固たる接続が必要な場合に適しています。

2. ブラインドビア:

ブラインドビアは最外層から内層へ接続するが、基板の反対側の最外層までは貫通しないビアです。高密度実装でスペースが限られる場合に用いられ、最外層と内層を効率的に接続します。

3. バリードビア:

バリードビアは内層同士のみを接続し、最外層には到達しないビアです。高密度実装で内層間の多数の接続が必要な場合に、基板サイズを増やさずに実装密度を向上させます。

4. ビアインパッド:

ビアインパッドは部品パッドの直下に配置されるビアです。ビアインパッド技術は高密度実装に有効で、トレース長を短縮し信号品質を向上させます。また、実装時に導電性材料でビアが埋められるため、はんだブリッジのリスクも低減します。

5. マイクロビア:

マイクロビアは直径6ミル未満の極小ビアです。限られたスペースで多数の接続が必要な高密度実装や、信号完整性が重要な高周波用途に適しています。

6. スタックドビア:

スタックドビアは複数のビアを上下に重ねて形成する構造です。高密度実装で層間の多数接続が必要な場合に、基板サイズを増やさずに実装密度を高めます。

7. ビアテンティング:

ビアテンティングはビアをはんだマスクやエポキシなどの非導電性材料で覆い、異物や湿気の侵入を防ぐ処理です。厳しい環境下での腐食や損傷を防ぎ、外観を改善するとともに、偶発的な短絡リスクも低減します。

PCBビアの設計上の考慮事項

PCB設計において、ビアの設計と配置を慎重に検討することが不可欠です。不適切な設計や配置は基板の性能と信頼性に悪影響を与えます。以下に主要な考慮事項を示します。

Design Considerations for Via in PCB

1. ビアアスペクト比計算機:

ビアのアスペクト比は、ビアの深さと直径の比率です。この比率は通電能力とメッキ厚さに影響します。高アスペクト比ビアは長時間のメッキサイクルが必要となりメッキ層が厚くなりますが、低アスペクト比ビアはメッキ層が薄くなり導電性に影響する可能性があります。アスペクト比計算機は最適な比率を算出するのに役立ちます。

2. 標準ビアサイズ(ミル単位):

標準ビアサイズはミル単位で表され、基板厚さや製造メーカの能力によって異なります。ビアサイズは製造コスト、歩留まり、信頼性に影響するため、メーカの能力を考慮し、設計要件に適したサイズを選定する必要があります。

3. PCBアニュラリング計算機:

アニュラリングはビア周囲の銅リングです。リング幅はビアの信頼性と性能に大きく影響し、狭すぎると接続が弱くなり導電性と信頼性が低下します。一方、広すぎると製造コストが増し実装密度が下がります。アニュラリング計算機は最適なリング幅を算出するのに役立ちます。

4. ビアメッキ厚さ:

メッキ厚さはビアの導電性と信頼性に影響します。厚いメッキ層は導電性を向上させますが、製造コストが増し実装密度が下がる可能性があります。薄いメッキ層はコストを下げ密度を上げますが、導電性や信頼性に影響する可能性があります。用途に応じた適切な厚さを選定する必要があります。

5. PCBレイアウトにおけるスタブとは:

スタブはビアに接続される余分なトレース長です。スタブは信号反射を引き起こし信号完整性を損なうため、できる限り短くする必要があります。また、スタブのインピーダンスをトレースと一致させることも重要です。

ビアインパッド設計とは?

Via-in-pad Design

ビアインパッド技術は高密度実装においてますます普及しています。この技術ではビアを部品パッドの直下に配置し、部品と基板をより直接的に接続します。信号品質の向上、トレース長の短縮、はんだブリッジリスクの低減などの利点があります。

JLCPCBビアインパッドとは?

JLCPCBビアインパッドは6〜20層のPCBでPOFV(Plated Over Filled Via)に無料でアップグレードされ、今後も高層数基板の標準仕様として無料提供されます。サンプル也好評生産でも追加コストは発生せず、JLCPCBの先進的な製造技術の恩恵を誰もが享受できます。

ビアインパッドの利点

ビアインパッド技術は製造時にパッドに小さな穴を開け導電性材料で充填するため、別途ビアスペースが不要で基板サイズを縮小し実装密度を向上させます。トレース長が短縮され信号品質が改善され、干渉やノイズのリスクも低減します。また、ビアが導電性材料で埋められるため、はんだブリッジのリスクも低減します。

JLCPCBは高密度実装向けにビアインパッド技術を無料で提供しています。

JLCPCBビアインパッドの設計指針

JLCPCBのビアインパッド技術を利用する際は、以下の点に注意してください。

A. 最小ビア径:

JLCPCBはビアインパッド技術に0.2mmの最小ビア径を推奨しています。このサイズは部品の実装プロセスに干渉せず、十分な導電性を確保します。

B. 最小アニュラリング幅:

JLCPCBはビアインパッド技術に0.1mmの最小アニュラリング幅を推奨しています。この幅は十分な銅被覆を確保し、良好な導電性と信頼性を提供します。

C. ビアフィリング:

JLCPCBは製造時に導電性ペーストでビアを充填します。ペーストは導電性に優れ、部品や基板に悪影響を与えないよう厳選されています。

D. 部品クリアランス:

ビアインパッド技術では、ビアが部品の実装や動作に干渉しないようクリアランスを確保することが重要です。JLCPCBはビアと部品パッド間に0.1mm以上のクリアランスを推奨しています。

E. ソルダーマスク:

JLCPCBは ソルダーマスク開口部を部品パッドよりもわずかに大きくすることを推奨しており、ペーストが隣接パッドに流出するのを防ぎます。

F. ビアインパッドの制限:

JLCPCBのビアインパッド技術には制限があり、大型パッドを持つ部品や大量のはんだペーストが必要な部品には適していません。また、高信頼性や大電流が要求される用途にも適さない場合があります。

まとめ

適切なビアを選定することは、基板の性能、信頼性、製造コストに大きく影響する重要な判断です。ビア選定には用途の要件、PCBメーカの能力、業界標準やベストプラクティスを考慮することが不可欠です。

PCBメーカと緊密に連携し、業界標準やベストプラクティスに従うことで、特定の用途に最適化され信頼性の高いビア設計を実現できます。

JLCPCB

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