メタルマスクとは?表面実装でクリームはんだを印刷するための金属版
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- メタルマスクはクリームはんだを印刷する金属版
- 表面実装でははんだの位置と量が重要になる
- 手作業との違いも知っておく
- メタルマスクはどこで作るのか
- KiCadで設計するときはペースト層を意識する
- メタルマスクの厚みや開口も品質に関係する
- まとめ:メタルマスクは表面実装のための専用治具
表面実装部品を使ったプリント基板では、部品を載せる前に、基板上のパッドへクリームはんだを塗る工程があります。このとき、必要な場所だけにクリームはんだを印刷するために使われるのが、メタルマスクです。
メタルマスクは、電子工作で毎回使う道具というより、表面実装基板を作るときや、基板実装を外注するときに関係する治具です。この記事では、メタルマスクが何をするものなのか、どこで作られるのか、KiCadで設計するときに何を意識すればよいのかを整理します。
メタルマスクはクリームはんだを印刷する金属版
メタルマスクは、基板のパッド位置に合わせて穴が開けられた薄い金属板です。基板の上にメタルマスクを重ね、その上からクリームはんだを広げると、穴の開いた部分だけにクリームはんだが残ります。

イメージとしては、ステンシルや版画に近いものです。必要な場所だけにインクを通す代わりに、メタルマスクでは必要なパッドだけにクリームはんだを通します。これにより、小さな表面実装部品でも、はんだを決まった位置に載せやすくなります。
表面実装でははんだの位置と量が重要になる
表面実装では、部品の足を穴に通すのではなく、基板表面のパッドに部品を載せます。そのため、部品を置く前に、パッド上へクリームはんだを塗っておく必要があります。
クリームはんだが多すぎると、隣の端子とつながってショートすることがあります。逆に少なすぎると、はんだが十分に付かず、接触不良になることがあります。特に細かいICや小型のチップ部品では、はんだの量や位置のずれが実装品質に影響します。
手作業との違いも知っておく
少量の電子工作であれば、つまようじや細い工具を使って、パッドへクリームはんだを手作業で載せることもあります。しかし、部品点数が多い場合や、細かい端子のICを使う場合は、手作業では量や位置をそろえるのが難しくなります。
メタルマスクを使うと、基板上の必要な場所へまとめてクリームはんだを印刷できます。同じ基板を複数枚作る場合や、表面実装部品を安定して実装したい場合には、手作業よりも作業をそろえやすくなります。
メタルマスクはどこで作るのか
メタルマスクは、基板ごとに作る専用の治具です。一般には、プリント基板製造サービス、基板実装会社、メタルマスク専門メーカーなどに依頼して製作します。基板のパッド位置に合わせて金属板に開口を作るため、基板データに合わせた専用品になります。
基板製造サービスによっては、プリント基板の注文と同時にメタルマスクを注文できる場合があります。実装まで外注する場合は、実装会社側で必要なメタルマスクを用意することもあります。つまり、メタルマスクは単体の電子部品というより、表面実装工程で使う製造用の道具として考えると分かりやすいです。
メタルマスク作成やメタルマスク製作を依頼するときは、基板データと部品実装の方法が関係します。自分で部品を載せるのか、実装会社へ依頼するのかによって、必要なデータや注文内容を確認しておきましょう。
KiCadで設計するときはペースト層を意識する
KiCadでプリント基板を設計する場合、メタルマスク用のデータは、フットプリントのペースト層から作られます。表面実装部品のパッドには、クリームはんだを塗る場所を示す情報があり、これがメタルマスクの開口位置の元になります。
KiCadでは、表面側のペースト層はF.Paste、裏面側のペースト層はB.Pasteとして扱われます。基板製造やメタルマスク製作を依頼するときは、基板データだけでなく、このペースト層の情報がメタルマスク作成に関係します。
そのため、KiCadでメタルマスクを意識する場合は、部品のフットプリントが正しいか、表面実装部品のパッドにペースト層が設定されているかを確認することが大切です。スルーホール部品だけの基板では、メタルマスクが不要なこともあります。
メタルマスクの厚みや開口も品質に関係する

メタルマスクは、ただ穴が開いていればよいわけではありません。穴の大きさ、形、板の厚みは、基板に残るクリームはんだの量に関係します。
小さな部品では、はんだが多すぎても少なすぎても不良につながります。そのため、実装会社や製造サービスでは、部品サイズやパッド形状に合わせて、メタルマスクの開口や厚みを調整することがあります。個人で細かく設計する機会は少なくても、メタルマスクが実装品質に関わる道具だと知っておくと、表面実装の流れを理解しやすくなります。
まとめ:メタルマスクは表面実装のための専用治具
メタルマスクは、表面実装でクリームはんだを基板の必要な場所に印刷するための金属版です。基板のパッド位置に合わせて穴が開いており、はんだの位置と量をそろえるために使われます。
個人の電子工作では必ず使うものではありませんが、細かい表面実装部品を使う基板や、複数枚を同じ品質で作りたい場合には関係してきます。KiCadで基板を設計する場合も、F.PasteやB.Pasteといったペースト層がメタルマスク用データにつながることを知っておくと、基板製作や実装外注の流れを理解しやすくなります。


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