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基板とは

初出公開日 Sep 29, 2024, 更新日 Dec 29, 2025

1 min

1.基板の説明と開発状況および今後の開発方向

基板とは、電子機器において電子部品を物理的に支持し、電気的接続を行うための基盤となる構造物です。基板は、通常ガラス繊維や樹脂から作られた絶縁体の上に銅箔を張り、回路パターンを形成することで、部品同士の接続を可能にします。これにより、電流が効率よく流れ、信号が正確に伝達されます。

現在の基板は、単層から多層まで多種多様なタイプがあり、高密度実装技術(HDI基板)やビルドアップ基板といった技術も進化しています。現在の基板の開発状況としては、電子機器のさらなる小型化、高機能化に伴い、基板の高密度化や多層化が進んでいます。特にスマートフォンや自動車の高度化による電子制御ユニット(ECU)の進化、さらには5G通信機器向けの高周波対応基板の開発が活発です。これらの要求に応えるため、信号伝達の高速化、熱管理技術、電磁干渉(EMI)対策などが重要なテーマとなっています。

今後の開発方向としては、さらなる高密度化、多層化に加え、柔軟性を持ったフレキシブル基板や、環境対応型の素材を使用した基板開発が注目されます。また、5G通信やAI、IoT機器の進化により、より高速で信頼性の高い信号伝達が求められ、高周波対応の基板や、低電力消費を実現する材料技術の開発が進むでしょう。


2.JLCPCBにおける基板の加工技術と今後の技術発展方向


基板の加工技術は、主にフォトリソグラフィ、エッチング、ドリル加工、めっき技術などを含みます。まず、フォトリソグラフィ技術を使用して、基板上にパターンを形成する工程では、光感受性材料を塗布した基板に光を照射し、露光した部分を化学薬品で除去することで、精密な回路パターンが作られます。次に、銅箔部分の不要な箇所を酸性溶液でエッチングし、設計通りの配線パターンが完成します。


図1 基板の加工イメージ


さらに、多層基板を製造するためには、各層を接続するためのビアホールが必要です。ビアホールの形成は、従来はドリルによる加工が主流でしたが、現在はレーザーを使った微細加工が進化し、より高密度なビアホール形成が可能になっています。また、基板表面に部品を実装するためのめっき技術も重要で、特に導電性を高めるための銅メッキや、酸化を防ぐための金メッキが使用されています。


今後の加工技術の発展方向としては、さらなる微細加工技術の向上が求められます。例えば、ナノレベルのパターン形成技術や、より精密なレーザー加工技術が期待されています。また、3Dプリンティング技術を基板製造に応用することで、基板設計の自由度が増し、より複雑な形状の基板や、複数の機能を統合した基板の開発も可能となるでしょう。加えて、環境に優しい加工プロセスの開発も求められており、廃棄物の削減やリサイクル可能な材料の導入が進むと予測されます。

3.JLCPCBにおける基板の性能信頼性評価方法と考察


基板の性能と信頼性を評価するためには、さまざまな試験方法が用いられます。主な評価方法としては、熱サイクル試験、はんだ付け強度試験、電気絶縁性試験などが挙げられます。

図2 基板性能評価システムイメージ


熱サイクル試験では、基板を高温から低温へと急速に切り替える環境下で何度も繰り返し試験を行い、基板の熱的安定性や、膨張・収縮による物理的変化の影響を確認します。これにより、実際の使用環境で基板がどの程度の寿命を持つかを予測できます。また、はんだ付け強度試験では、部品が正しく基板に固定されているか、はんだ接合部が適切な耐久性を持っているかを確認します。特に、基板に取り付けられた部品が振動や衝撃に対してどれだけ耐えられるかが評価のポイントとなります。


電気絶縁性試験は、基板内部での漏電やショートを防ぐための評価です。高電圧をかけて基板の絶縁層が適切に機能しているかを確認し、回路間での不必要な電流の流れを防ぐための基板設計ができているかをチェックします。


今後の信頼性評価においては、より高度なシミュレーション技術を用いて、実際の物理的試験を補完する方向が期待されます。さらに、環境に対する耐性試験、特に湿気や腐食への耐性も重視されるでしょう。また、AI技術を用いた品質検査システムが導入され、製造ライン上での不良品検出の精度向上が進む可能性があります。

4.高精度基板の設計手法と考察


高精度基板の設計では、回路の密度を上げつつも、電気的な信号干渉や熱問題を最小限に抑えることが求められます。具体的な設計手法としては、インピーダンスコントロール、信号配線の最適化、および電源・グランド層の適切な配置が挙げられます。


まず、インピーダンスコントロールは、高速信号を扱う基板設計において重要です。信号の遅延や反射を防ぐため、配線の幅や長さ、絶縁層の厚さを正確に計算し、配線全体でインピーダンスが一定となるよう設計します。また、配線の長さが異なる場合、信号の伝達速度に差が生じるため、配線の長さを揃えるタイミング調整技術も必要です。さ


らに、熱管理も重要な要素です。高発熱する部品の周囲には、銅箔を厚くしたり、熱伝導率の高い材料を使用することで、効率的な放熱を実現します。これらの設計手法を用いて、高性能な基板の安定した動作を確保します。

5.考察とまとめ


基板は、電子機器の中心的な役割を果たす重要な要素であり、技術の進歩とともにその要求性能も高まっています。高密度化、多層化に加え、基板の信号伝達速度や耐久性、さらには環境への配慮も求められる時代です。今後の基板開発では、より高度な加工技術、材料技術の進化が必要となり、さらに高精度で信頼性の高い基板が求められるでしょう。また、製造技術においても、より効率的で環境に配慮したプロセスの導入が進むと考えられます。これに伴い、基板の性能評価や設計手法も進化し、次世代の電子機器の発展に寄与することが期待されます。


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